おろし手記

ロシアサッカーとか料理とかいろいろ。メモみたいなもの

東ブロックだけ理不尽に広いロシア3部について

リーグ中断中にロシア3部に触れてみます。

3部は5つのグループに分けられる

ロシアリーグは、1部(プレミアリーグ)、2部(ナショナル・フットボールリーグ)が全国リーグで、3部(プロフェッショナルリーグ)は、5つのグループに分けられます。各グループでの優勝クラブは2部に昇格し、最下位のクラブは4部(アマチュアフットボールリーグ)降格します。

東だけ極端に広い

その5つに分けられたリーグがこちら。

西ブロックはサンクトペテルブルク~モスクワ近辺、中央ブロックはモスクワ近辺、南ブロックはカフカス地方、ウラル=ヴォルガは文字通りウラル地方ですが、東ブロックだけは「シベリア~極東」とロシアの3分の2の広大な面積でリーグが開催されます。

最東部のFCサハリンと、最西部のイルティシュ・オムスクとの距離は6500kmを越え、お互いの時差は5時間もあります。ロシア2部のルチ・エネルギア(ウラジオストク)~バルティカ(カリーニングラード)のように、時差は8時間までとは行かないが、3部リーグでここまでになると、ロシアリーグの広大さを感じざるを得ません。

こうやって3部のクラブの所在地を示した地図を見ると、いかに西側のクラブが多くて、東が少ないのか痛感させられます。大都市のモスクワはもちろん、ロシア国内屈指のサッカーどころのカフカス地方を含む南ブロックは、17チームが参戦しているのに対し、東ブロックはシベリアから極東まで合わせて6チームしかありません。2016年には9チーム参戦していたが、FKヤクーチア・ヤクーツクの解散、トム・トムスク-2、シビル・ノボシビルスク-2の撤退、FKノヴォクズネツクのプロライセンス剥奪などで、チーム数が一気に減りました。6チームで総当り4回戦行っています。

現在の順位

現在の東ブロックの順位です。

1 FCチタ 19 2 ディナモ・バルナウル 19 3 FCサハリン 18 4 FCスメナ・コムソモリスク・ナ・アムーレ 17 5 ゼニト・イルクーツク 14 6 イルティシュ・オムスク 9

昨年優勝のチタが首位で、同勝ち点でシベリアディナモ・バルナウルが2位につけています。3位はサハリン。ハバロフスク地方のスメナが4位、バイカル湖で有名なイルクーツクは5位、このリーグで一番西のオムスクが最下位です。

優勝すれば昇格の資格を得るが、昨シーズンのチタは優勝しても、ライセンスの問題で昇格ができませんでした。昇格のためにプレーオフが無いため、シベリアや極東からは他よりも昇格しやすいが、ライセンスがネックになります。